イビサの夏は、毎日様々なパーティーが繰り広げられていますが、その中でもダントツに人気があるのが、月曜日にPRIVILEGEで催されるMANUMISSION(HTTP://WWW.MANUMISSION.COM)です。 MANUMISSION(日本語に訳すと"奴隷解放"になっちゃうんですが…)は、MIKEとCLAIREというカップルが1994年イギリスのマンチェスターでスタートしたパーティーで、その年の夏からイビサの常連となっています。
1994年以前、イビサではPACHA、AMNESIA、PRIVILEGE(当時はKU)等の各クラブ自体が企画したパーティー中心でしたが、MANUMISSIONの商業的な成功の結果、1995年以降はMINISTRY
OF SOUND、CREAM等のUK、ヨーロッパ各国のパーティーが夏の間そっくりそのままイビサに移動してくる形態にすっかり変わってしまいました。
さて、MANUMISSIONですが….
毎年その年のテーマが6月のオープニングの前に発表されます。2001年のテーマは"THE GOOD SHIP MANUMISSION?!"、2002年が"Ibizan Myths - A Burlesque Adventure"、2003年は" The Phantasmagorical Manumission Mystery"だそうです。
また、2001年から"Manumission The Musical"という前方のステージでミュージカル仕立てのパフォーマンスをやるようになりました。
ステージやクラブのあらゆるところで、空中ブランコ、ダンス、マジック、セックス・ショーなど様々なパフォーマンスが繰り広げらおり、クラブというよりも、まるでサーカスやディズニーランドに来ているような感じの奇想天外なパーティーです。
昨年のパーティー様子は"Crazy Ibiza TV"で少しだけですが見ることが出来ます。
MANUMISSIONに関しては、予め以下の情報をインプットしておいた方がベターだと思います。
- "WORLD'S LARGEST PARTY"といわれている通り、クラブ内は酸欠状態になるくらい混雑します。覚悟して下さい!特に8月などは踊るというより、殆ど立ってる状態。Radio 1等のスペシャル・イベントを除いては、あの巨大なPRIVILEGEでこんなことは殆ど有り得ないのですが、MANUMISSIONの日は例外で、ドームと呼ばれるクラブ内の屋上や、入って左手の屋外テラス、果てはバック・ルームまで人、人、人。
- チケットは必ず事前に入手してから行った方が良いと思います。エントランスで支払う場合は、(訪れる時間帯によるとは思うんですが)1時間以上並んだという話もざらに聞きます。チケット・プライスはイビサのパーティーではMinistry of Soundと並んで最も高い設定(€40から€50)となっています。街中で入手出来る前売りチケットはSpaceでのアフター・パーティー"Carry On"とセットで売っていることが多いようです。
- 「ゲストリスト」で入場する場合も、1時間近く待たされることもあります。
- 女性の方は、ティッシュペーパー等々のトイレタリーを持参した方が良いと思います。トイレ帰りの女の子達、「紙が無い!無い!」って困ってましたヨ。これだけ人がいるのに、PRIVILEGEには男女ともトイレはたったの3箇所しかないですから。ちなみに、MANUMISSIONの日は、トイレの中にもDJがいて回してます。
- 車で来ていない人は、帰りも覚悟が必要です。クラブ内に置いてけぼりにしてしまった友人は、ラストまで踊っていたそうで、その後クラブを出てから2時間タクシーを待ったとぼやいてました。
- これは例年のことなんですが、通常MANUMISSIONの場合、GUEST DJを当日ギリギリまで一切発表しません。今年はRESIDENT DJとしてDave SeamanとSmokin' Joがブックされているようです。"DJ PLAY命!"タイプのCLUBBER君達とっては、GUEST DJ次第で、正直言って当たり外れがあると思います。
何かマイナスのイメージの情報ばかり列挙してしまいましたが、「パリと言えばエッフェル塔!」、「ニューヨークと言えばエンパイア・ステート・ビルディング!」という具合にお決まりコースがあるように、イビサに行けば「月曜の夜はMANUMISSION!」ってな感じで、IBIZA VIRGIN(イビサ初体験)の方々にとっては、定番観光コースのようなものです。CLUBBER君達の間では確かに好き嫌いがはっきり分かれるようですが、行った人の大半は「一度は行ってみる価値がある。」という意見のようです。世界中どこ探しても、こんなパーティーはないんじゃないかな?FIESTA(お祭り)行く感覚で、一度体験してみて下さい。
さて、MANUMISSION終了後(既に火曜日の朝)、ボルテージが最高潮に達した連中が大挙してPRIVILEGE からSPACEに移動します。このアフター・パーティーがその名の通り、MANUMISSION CARRY ON。MANUMISSION同様、クラブ内のディスプレイには力を入れているようで、毎年驚かしてくれます。この日に限り、MANUMISSION終了後にPRIVILEGE からSPACEへの直通バス・サービスがあるそうです。
ますださんの日記もご参考に!
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