〜BABYの旅行記〜
(2004年9月4日〜2004年9月9日)


*プロローグ

イビサ島のイメージ。
ヴェルサーチの広告のようなファッション。
夜な夜なくり広げられる派手なパーティ。
綺麗な海。
古い城にはホテルやレストラン。
きっとゴージャスでキラキラしててデカダンで。。。

そんな想像とネットで調べて、行き着いたこのサイトを手がかりに、7月の終わりイビサ行きを決めた。
でも、もう7月も終わり、ホテルも航空券もなかなか取れず、少し高くついてしまった。
とりあえず9月の出発まで、私はイビサっぽいレコードを聴いたり、読めない英語のイビサのガイドブックをパラパラしたり、イビサ関係のビデオ(イビサボーイズGO!DJ!参考にはあまりならないけど、おもしろい)みたり、ビーチに似合うようにと、ジムに行ったりしながら気分を盛り上げていきました。

2004年9月4日、5日

ついに出発!
自分のMIX CDを5枚ほど棚からこっそりかばんにしのばせ、ごろごろと重いスーツケースをひっぱり空港へ向かいます。
香港で一度乗り換え、ロンドン・ヒースローへ。

ヒースローには朝6時につき、イビサ行きのeasy jetに乗るまで半日時間があったので、ロンドンのカムデンマーケットへ。日曜ということもありとても賑わっていました。
パンク系ファッションの店やアンティークの店が沢山ありました。店からはIRMA系の音楽やモッズっぽいのが至る所でかかっています。うーんロンドン!しかしロンドンを全く調べていなかった私は、このカムデンマーケットに着くまでに、すでに迷ってしまいました。

そのため、スタンステッド(easy jetの乗り口)に行く為、早めにカムデンを後にしました。
easy jet(シトラスさんのサイトによると社長が派手であやしい)、これがなんとタラップから乗れるんです!わーい!大統領になった気分です。

機体が少しボロかったので、飛行機の中では、いつも読まない安全ガイド読んだり、外を眺めたりしていると、あっという間に2時間半位で着いてしまいました。

私の泊まるホテルは、PLAYA D'EN BOSSA にあるhotel garbiです。なかなか大きなホテルです。discoもついているようです。空港からは割りと近くてtaxiで10分位でした。ibiza townからも10分程です。
部屋も割りと広くて、簡素な感じです。広めのバルコニーからはホテルのプールと近くのビーチがちらりと見えました。

このホテル設備や値段(1泊1部屋100ユーロ位)でまずまず良いのですが、ibiza townやsan antnioやほとんどのクラブには、disco busやtaxiを使わないといけなくて、少し不便でした。
ホテルに到着した時は、自宅を出てすでに30時間が過ぎていたので、今日はクラブに行くのを諦め、寝ることに・・AM3:00就寝です。

2004年9月6日

昨日は夜遅くに着いた為、街の様子があまりわからないので、今日は午前中からibiza townとイビサ城へ行きました。

ibiza townには、かわいいshopやcafeが並んでいます。そして、街にはいろんな人種の人がいて(アジアの人は、殆どいない)それぞれ、いろんなファッションを身に着けてます。
この島の人達はガーゼ素材の服の人が多くて、日に焼けてスラッとしたスペイン人にとても似合っていました。
男性もパレオをロングスカート風に巻いていて、これもまたセクシーでした!このお土産さんにも売ってるガーゼ素材の服などは、街で買うより、イビサ城の中にあるshopの方がアンティーク調の物が多くて私的にはおすすめです。
イビサ城は、石づくりで洞窟のようなホテル、レストランが点々とあります。細い路地もステキです。


上まで登ると島の様子が一望できて、はるばるイビサまで来たんだなーという事を実感しました。私が行った時、城壁から落ちてしまった人がいて、レスキューが来ていました。(気をつけましょう)

ひと眠りして、夜中PRIVILEGEのMANUMISSIONへ。
9月という事もあり、入り口では並ばずスムーズに入れました。(チケットは街で人から買ってSPACEのafter hours付きで43ユーロでした。)

とりあえず、3時頃から軽く踊って、一度外のドームで休憩して盛り上がりを待ちました。
来ているお客の中には、けっこう年いってる人もいます。ここではどんなに派手にしていってもいい感じです。
5時過ぎ、もう一度フロアーに潜入です。ちょっとずつ割り込んで行き、水の上に出ているスペースで踊ります。正面ではキレイな女の人達が人形になりすましてストリップの様なショーをするし、フロアーではイケメンダンサーがハットを被ってエッチに踊ってるし、空中ショーもあるしで、どこをみていいかわからない位でした。
DJはディープ過ぎず、格好つけすぎず、いい感じでした。この日やっていた若い黒人のDJがとてもよかった。(誰だろー?)
「月曜といえばMANUMISSION」というだけあってとにかくグラマーなpartyでした。
今日は、PRIVILEGEからSPACE行きのdisco busに乗り、そこからtaxiに乗り、after hoursには行かず帰りました。

2004年9月7日

早く起きてしまいました。
とりあえず、ホテルの近くのビーチPlaya d'en Bossaへ。BORABORAで昼食です。
まだ早いのか、ビーチで踊ってる人はまだいません。砂浜に人は結構いるのですが、海が荒れていて泳げそうもなかったので、イビサもうひとつの市街SAN ANTONIOへ。

街はまだ静かで、のんびりとした空気が流れていました。
cafe del marに夕日を見に行こうと思っていたので、shopを見たりしながら歩いて向かいました。(・・・しかし迷ってしまい結局taxiに乗りました。バス停から結構距離があったように思うので歩きはつらいかも。)
cafe del marは思ったより広くて混んでいました。まだ夕暮れには時間があったので席に座りサングリアを1リットルほど頼みました。


薄暗い海をみながらお酒なんて最高です。
おかしを食べようと、自販機に行ってお金を入れると、でてこない・・・。よくよく見るとこの自販機、サビサビです。そういえばイビサの街は、車もバスも公衆電話も潮風のせいでサビています。
困っていると、小さな子供達が自販機を蹴ったりして、どうにか出してくれました。この日はついに雲がかかっていて夕日を見ることは出来ませんでしたが、なんともアンビエントな気分を味わえました。

夜は、ibiza marina辺りで食事をしました。12時を過ぎていましたが、港の近くのオープンレストランで、船の汽笛の音や、これからクラブに行く若者たちが騒いでいて、とても賑やかでした。
エビを頼むと、今日はもう1kgの大きいやつしかないと言われたので、それを頼むと、見たことのない大きなエビが、丸焼きででてきました。周りの席の人もびっくりです!
味付けは塩味だけでしたが、意外と小味がきいていて、とても美味しかったです。(・・・が帰りに水槽を見ると普通サイズのエビが沢山泳いでいた)

値段は少し高めで、2人で行ったのですが、ワインを2杯とシーフードのパスタ、エビで約150ユーロ(日本円で20000円位)しました。店の名前は確かel faroでした。

今日は歩き回って疲れていたし(イビサの街のコンクリートは硬い)明日はFormenteraへ行く予定なので、EL DIVINOへ行くのを断念して眠る事にしました。

2004年9月8日


今日はibiza marinaから船に乗ってFormenteraへ。
チケット売り場には25分で着くと書いてありましたが、私の乗った船は35分位かかりました。1人片道15ユーロです。

島に着くと、すぐにtaxiに乗り込み、すぐにおすすめのビーチ(Es Trucadors)に行きました。
taxiの中で、運転手さんが「夕方になると、ビーチにはtaxiがいなくなるので、帰る時は近くのcafe(ドクロの旗の立っている)に電話を借りてtaxiを呼ぶといいよ」と教えてくれました。

海は本当に綺麗で、まさにエメラルドグリーンに光っていました。

肩まで浸かっても足の指先が見えます!
海の中でおしっこなんかする子供がいたらバレバレです!
砂浜もとても細かい白砂でした。
そして、いました!トップレスの人達が沢山!オールヌードの人もいます。ここのビーチは美女達が結構トップレスです。(もちろん、おばちゃんもです)私も海の美しさと雰囲気に負けて、こんなチャンスなかなかないだろうと、トップレスになってみました。でもやっぱりすごく気持ちよかった!みなさんにも是非オススメです。男性の方も是非フルヌードにチャレンジして下さいね。

あとビーチパラソルとチェアー、セットで25ユーロでした。払わないで使っていると、おじさんが速攻にチェックしにきます。
今日は11時から4時までビーチにいました。
運転手に言われたとおり、近くのcafeまで歩きtaxiを呼ぶと5分位ですぐに来ました。

海で疲れていたので、ホテルに戻り休憩した後、夜、ibiza城の中のレストランへ行きました。
ますださんの日記に「ガスパチョが美味しい」と書いてあったので、それと鴨肉のロースト、デザート、コーヒーを頼みました。デザートはかなり甘くて口に合いませんでしたが、料理はどれも美味しくて、気取ってない雰囲気でおしゃべりも弾むし食事を楽しむってういう事だよなーなんて思いました。
値段は確か一人55ユーロ位でした。


その後、お城の下辺りのshopを見ながらお散歩です。
昼間は結構閉まっていましたが、夜はとても盛り上がっています。
ゴシック調のアクセサリー屋さんが沢山ありどこも安くて、とってもゴージャスです。ちょうど城の入り口近くにbed rromという店がありベビードールや夜グッズが置いてあり見ているだけで、かわいいです。あとゲイストリートのような通りがあって、(そこは、とても狭い道)ゲイの恋人達が、カフェやバーレストランの小さなオープン席で肩を組んだりしながら、お酒や食事を楽しんでいました。この通りには、トレンディーなかわいいお洋服屋さんが多いので、ファッション好きな人にはお勧めです!
今日の夜のpartyの宣伝に、いろんなクラブの人達が仮装して街を歩いていました。

朝方4時前。
私達は、あの有名なform partyをひと目見ようと、昼間の疲れでヨタヨタしながらamnesiaへ。(フライヤー持参で40ユーロです。)

入り口を入ると、向かって右がform partyのフロア、左がla troya(ゲイparty)のフロアです。la troyaの方が好みの音だったので、そちらで踊ることに。
ライブやsex show、それからマッチョだったり綺麗だったりのゲイダンサー達が、イベントを盛り上げます。思ったよりゲイ率は少なくて、入りやすい雰囲気です。男の人も、少しおしりを触られる位のもんです。DJも、割とわかりやすい曲をバシバシかけていました。

朝になるに連れて盛り上がってくると、大量のスモークが出たり、花びらみたいのが降ってきたりしました。6時近くになると、泡を浴びるために、少しずつみんな隣のフロアーに移動して行きました。私達も泡の降るところを見ようと、泡から遠まきの場所を確保しに、隣のフロアへ移動です。

6時過ぎ、DJ達がターンテーブルにシートをかけはじめ、店の女の子達が、フロアにいる若者達にめがけて、上からシャンパンをどんどんかけます。泡の出る大砲が思わせぶりに動いたりして、引っ張って引っ張って、ついに6時30分、YMCA!の曲と共に泡が降ってきました。(いや、降ってきたとかいうかわいいものじゃなかった)
もう想像を絶する量でした。
しかも一度じゃなくて何度もかけられています。
遠まきで見ているだけでも具合悪くなりました。15分はかけられていたように思います。泡をみて満足した私達は、ビショビショになって、taxiに乗車拒否された若者達とdisco busで hotelの方へ帰宅しました。

2004年9月9日

昨日、あまりにもformenteraの海が綺麗だったので、今日もまた行くことにしました。
行きは大き目の船と海がしずかだったせいかあまり揺れもなく、船の中でおかしを食べたりしていました。

昨日、ビーチへはtaxiで行ったので、今日はレンタルバイクで行くことにしました。
ビーチに着くと、今日は人が沢山でパラソルが一杯で困っていると、昨日レンタルした時と同じおじさんが、小さなパラソルを持ってきてくれました。おじさん、ありがとう!と、思ったら、しっかり5ユーロとられました。

夜のクラブの為、お昼寝する予定だったのに、やっぱり海を見ていると泳ぎたくなって、ばっちり遊んでしまいました。今日は7時までゆっくりしてから、バイクで港まで戻りました。(昨日の往復taxi代とバイク代(ガソリンを入れる)とではtaxi代の方が安いのでビーチとの往復であればtaxiかレンタル自転車の方がいいかも・・)

帰りの船は12ユーロ。
安いなぁーと思っていたら、とても小さな船(いやな予感)。これがすごく揺れる!だいぶ日が暮れて、海が少し荒れていたのかもしれない。つらくてつらくて降りたときは、げっそりしていました。気持ち悪くて、お腹の減りもおさまりとりあえずホテルへ。

何時間かするとすっかり具合もよくなったので、今日はイビサ最後の夜という事もあり、イビサ城の上の方にあるレストラン、エルコルサリオへ行きました。入り口で、スペイン語、フランス語、イタリア語が話せる?たぶんそんなニュアンスの事を言われたので、首をふると少々、困った顔で通してくれました。
オープンテラスの席からは、イビサの港と街やクラブのネオンが見えて、本当にロマンティック過ぎです。そしてムーディーな音楽が流れています。メニュー表はすべてスペイン語で書かれていて、少しも勉強していなかった私達は全く読めません。
少しは通じるだろうとwaterとかbeefとかoneとかtwoとか言ってみましたが全くダメで困っていると、店員さんが下の階にある、厨房に案内してくれました。いいにおいのする厨房には、でっぷりとした気のよさそうなおじさんがいて、エビを調理していました。それがとても美味しそうだったので、まずそれを注文しました。
それから、冷蔵庫の中からいろんな素材を見せてもらい、ビーフステーキそれから豆とお肉のスープを注文しました。量が多くて食べ切れなかったけど、素材がそのまま生かしてあって、ホントーにおいしかったです。
隣に座っていたカップルもgoodと言ってました。

食事をした後、しばらく夜景をみながら感慨にふけっていました。
食事代はワインのボトルも頼んで一人50ユーロ(日本円で約7000円)。この雰囲気でこの食事で安い!と思います。今日はpachaでyoshitoshiのイベントがありましたが、ワインで酔っぱらっていたのと、昼間のビーチで疲れていたので、pachaは次回の楽しみにとっておく事にしました。
帰りは街まで歩いて、イビサの風景を目に焼き付けました。

2004年9月10日

今日はイビサを離れる日です。
チップをちょっとだけ多めにおいて、朝はやくホテルをでました。
まだ夢を見ているような気分で、またくるぞー!とイビサを後にしました。30時間かけて帰宅し(帰りは楽だった)、トランクの中からCDを5枚、そのまま棚に戻しました。

2004年夏のイビサ島旅行記はこれで、おしまいです。

*おわりに

きっと、イビサに来たせいで、もう他の海外にはしばらく行かなくなるんだろうな、なんて思いました。
前に読んだ村上隆の小説「イビサ」の終わりには、イビサには結局何もない・・・とかいてありました。でも、私には、想像していた通り、デカダンでキラキラとした、きれいな街、海、があり、おいしい食べ物があり、そしてステキなダンスミュージックがある、すごく魅力的な島に思えました。
次回は、もっと長く滞在して、ヒッピー文化や島に根づいた音楽を体験してみたいなぁーと思います。

最後に、このサイトのみなさんありがとうございました!書いてある事はどれもその通りー!と思う事ばかりでした。


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