〜Daiの旅行記〜

2008年5月初旬の5日間(GW期間)を使ってイビサ島に行ってきました。
ほんのわずかな経験ですが、訪問記を書いてみました。

イビサ島への経路

 旅行全体は約2週間かけてイタリアのミラノから、モナコ、ニース、マルセイユ、バルセロナと地中海沿いに鉄道で移動する行程で、その旅の締めくくりとして憧れだったイビサを選びました。
 イビサへの空路はバルセロナを拠点とする格安エアライン、Click Airを選択。バルセロナからは、もう一つの手段としてVuelingがありますが、Click Airのほうが安くて、使い勝手の良い時間帯にフライトがあることで(この時期はClick Airのほうがフライト数も多い)選択しました。スペインのフラッグキャリア”Iberia”とのコードシェアフライトでもあるために、安全性は保たれていると思います。

空港から街へ

 空港には気がきいたものが何もない印象でした。観光案内のインフォメーションに行って地図をもらうことができますが、各場所の位置関係が把握できる程度の大雑把なもので、役に立った記憶はありません。

 外に出ると快晴の乾いた空気と広がる空で、一気に開放感が得られます。5月の日中は気温も22度前後でとても過ごしやすい、半袖で十分な気候です。(ただし朝夕は寒くなるので、薄手の上着は必要かも)
 イビサタウンに向かうには10番のバスを利用しますが、30分に1本程度の運行数なのと、殆どの旅行者はタクシーかレンタカーで移動するようで、あまり利用者はいないようです。バスは一人2.5eurで前払いです。
 イビサタウンまでは幹線道路をひたすら20分程度走ります。のんびりとした風景の中に時折クラブイベントの告知ビルボード(看板)が立っているのが見られます。ビルボードはCream,Defectedなどの告知が去年のものから数年前のものまで様々あり、パーティアイランドに来た気分を盛り上げてくれます。きっとシーズンが始まれば最新の告知に貼りかえられるのでしょうね。

ホテルのこと

 私たちはイビサタウンの中心部から歩いて15分(1Km)程度の地区にホテルを予約しました。事前に調べた結果、5月の時期ですと、中心部の小さなホテルよりも、1〜2Km離れた徒歩圏内のホテルのほうが、安くて広い所に泊まれます。例えば1泊4000円程度で、ビーチ沿いのリゾートホテル(プール付き)のステゥーディオタイプ(4ベッドのコンドミニアム)に泊まれちゃいます。

 予約していたホテルはCentral Playaというホテルで、1泊3000円程度のステゥーディオタイプの部屋でした。しかし問題が起きます。バスを降りてホテルに着いたのですが、そのホテルは全面にカーテンを閉めて閉館していたのです。「なぜ?つぶれちゃったの?」と思い、エントランスに行くと、入口のガラスに張り紙が。“このホテルはクローズしています。もし、既に予約しているならば、Hotel El Algarbに来てください”。私たちはその無責任さに驚いたのですが、ホテル名と住所を書き写し、そのホテルに行ってみることにしました。取り急ぎホテルの前の売店にいたお兄さんたちに方向を聞きます。Playa d'en Bossaという場所にさっぱり見当がつかなかったのですが、お兄さんは「こっち(南を指さして)のほうに歩いて20分くらいだよ」と言うので、私たちは中心部とは真逆の方向へ歩きました。しかし、いくら歩いてもホテルはありません。何度か人に尋ねつつ、30分程度歩いてようやく目的のHotel El Algarbに到着しました。後に聞いたのですが、イビサタウンからPlaya d'en Bossaへは通常バスを使うようで、歩くような距離ではない、ということです。(歩いてきた、と言ったら驚かれた)
 しかし、予約していたホテルがクローズだった、なんてことがどうして起きたのか、後に地元の人に聞いて解明されました。イビサのホテルは予約の少ない場合、冬季休業(5月からオープンするところが多い)を延長するところが多く、同じホテルグループの大きな施設から客をまとめて埋めていくとのことなのです。(このCentral Playaの場合、5/1オープンの3日前に開業延期を決定し、予約宿泊客に代替ホテルを告知していたのですが、私たちは既に旅に出ていたので連絡がつかなかった)シーズンオフの旅行時には気をつけたほうがよいかもしれません。

 Hotel El AlgarbはPlaya d'en Bossa地区の大型ホテルです。当初泊まる予定のホテルがクローズしていて、しかも沢山歩かされたことに若干腹を立てていたのですが、チェックイン時に「ステゥーディオタイプではなくて普通の2ベッドルームだけどごめんなさい」と言われて通された部屋はとても立派で清潔だったので、そのアップグレードな待遇に、逆に得をした気分になりました。テラスから階下を見下ろすと、目の前に海が広がり、プールもあり、素晴らしいホテルでした。(ホテルのことはIBIZA Accommodationにて紹介させていただいています)

Playa d'en Bossa地区のこと

 緩い円を描きながら地中海の海が広がるビーチエリアです。イビサタウンからはバスが2系統出ていて、30分間隔で運行されています。(ほぼ正確に運行、バスは、イビサタウンのバスターミナルを23:00最終です)。
 目抜き通りにはレストラン、カフェ、土産物屋、ビーチグッズの店、コンビニ、ファーストフード(KFC,バーガーキングなどあり)、Pacha Shopなどがあるので、滞在に必要なものはイビサタウンに行かなくとも手に入ります。
 
 海の色は濃いブルーですが、ビーチはきれいで居心地のよいエリアです。5月の海は少し冷たいですが、水着になって日焼けすることが十分気持ちいい気候です。

イビサタウン地区のこと
 
 このサイトで十分情報は記載されているかと思うので、私の印象で書かせていただきます。街自体は予想外に大きかったのですが、新市街は、バスターミナルのあるAv.d’Isidor Macabich通りのブティックやセレクトショップを覗くくらいの魅力しか見受けられません。やはり港に近い旧市街、La Marina地区がハイライトということになると思います。白い建物に囲まれた入り組んだ道を歩くことで、地中海情緒に溢れた魅惑の散策が出来ます。店は土産物屋が多いのですが、時々センスのよい服を売っているセレクトショップなどがあって、女性のほうが楽しめる街かもしれません。

 食事はスペインらしい魚介と米料理が楽しめます。お勧めレストランはLa Brasaで、イカスミパエリャが美味しかったです。また、港の広場には夜になると屋台風フードコートが現れ、そこであれこれオーダーして食べるのも楽しいと思います。メニューなどはないので、厨房を覗いてあれこれ指をさしてオーダーするといいと思います。

Pacha Ibiza
 
 6月から本格オープンするクラブですが、Pacha, Privilegeなどはシーズンオフにも営業しています。UKのハウスレーベル、Defectedの好きな私は、そのDefected In the HouseのパーティがあるPachaに行ってきました。イビサタウン中心部から歩いて15分程度のところにあるPachaは、暗い中にブルーのスポットライトで囲まれた立派な建物なので、すぐに見つけることができると思います(よくタクシーで行くこと、と書いてあったりもしますが、その必要はないと思います)。また、初めて行く時は、他の歩いて向かう人たちに声を掛け合って、一緒に向かうと一層わかりやすいと思います。

 シーズン中は日替わりでUKの有名どころのハウスパーティが組まれていますが、シーズンオフは“DJ未定”ということが多いと思います。Pachaのホームページでパーティが不明の場合、行きたいレーベル(前述のDefectedなど)のホームページでイベント検索してみると、クラブのページで告知されていないのに、実際には有名DJやパーティが開かれていることもあります(今回もそのパターン)。シーズンオフにクラブに行く時は、クラブのホームページ+レーベルのホームページの双方から調べていくと良いと思います。

 ちなみにPachaなどの大型クラブは、地元のクラバーにとっては「ドリンクが高くてバカバカしい」という評判です。確かに入場料が40eur〜、ドリンク1杯10eur〜(例えばビールが1600円!)と高いです。。。

サン・アントニ地区のこと
 
 イビサ島の2大スポットのもうひとつ、サンセットで有名なサン・アントニに行きました(きっとイビサ初訪問者はこの2大スポット(イビサタウン&サン・アントニ)を経験して、次回更なるスポットへと向かうべくリピーターとなるのでしょうね)。

 イビサタウンからはバスに乗って20分で到着します。ちなみにイビサタウンのバスターミナルとは、前述のAv.d’Isidor Macabich通り沿いにあるバス停のことで、港側から3つのバス停に分かれています。港から手前1つ目のバス停が主に空港行きのバス、少し離れた2つ目のバス停がPlaya d'en Bossa行きのバス、さらに離れた3つ目がサン・アントニ行きのバスの停留所です(3つ目のバス停は目印となる屋根もないので、少しわかりにくいかもしれません)。

 サン・アントニのバスターミナルは、中心街の裏手にある新しい施設です。到着すると地理感覚がないので、どっちが海なのかわからなくなります。それでも人の流れるほうへと歩くと、すぐに港に出ることができます。
 Chill out Musicの聖地、“Cafe del Mar”へは港沿いの道をひたすら歩くことで到着できます。正直生き方を説明するのはうまく伝えられないのですが、バスターミナルや港の前にある広場には看板もあるので、それを見ていくと迷わずに着くと思います。Cafe del Marのある海辺には数件のオープンテラス・カフェが並んでいて、そのどれもが良い雰囲気を醸し出しています(私は初訪問ということで、迷わずCafe del Marを選んだけど、向かって右隣のカフェのほうが雰囲気よさそうだった)。

 さて、Cafe del Marと言えばサンセットですが、5月は20:30頃が見頃の時間かと思います。多くの写真で見るように、空が真っ赤になり幻想的な夕暮れを作り出す、ということを期待するのですが、決して毎日そうなるとは限りません。むしろ空気の暖かく、雲の多い夏季には巡り合う機会も少ないかもしれませんので、フォトジェニックな瞬間に出会えるのはほんの一瞬かもしれません。それでも、天気の良い限りは、空がほんのり赤くなり、雲が紫色に映える瞬間は見ることができると思います。いずれにせよ、Cafe del MarのCDを自宅で聞くより、何千倍ものChill out気分に浸れますので、訪れて損ということは一切ないと思います。

 サン・アントニの中心街は夜9時を過ぎると多くの店が戸を閉めるため、途端に静かになってしまいます。食事はなぜか中華料理店が多い印象でした。港沿いではなく、裏通りに入ると雰囲気の良いスペインバルなどがありますので、散策してみると良いかもしれません。
 ちなみにイビサタウンに戻るバスの最終は22:20です。

治安の印象
 
 街中を夜中に出歩いても「危ない」という印象はありませんでした。バスなども正確で安全な印象ですし、タクシーも安全でちゃんとしています。Pachaを夜明け前に出てもタクシーはすぐに捕まえることができます。ただし、週末になると、イビサタウンの街にはやんちゃな若者たちがバイクや車にハコ乗りして旗を振り回し、大きな音を鳴らし散らかせています。私たち旅行者や住民には危害は加えていないようですが、あまり居合わせたくない印象でした。

イビサに暮らすということ
 
 滞在中、昼間はPlaya d'en Bossaのビーチやホテルでのんびり過ごし、夕方からイビサタウンに出かけて夜遊びする、という理想的な毎日を送りました。Playa d'en Bossaでは小さなカフェなどでランチをとりながら、そこで働く人にイビサの情報をいろいろ聞いていました。そんな中、彼自身の「イビサでの生活」を聞くことができました。

 イギリス人の彼は9年前にスコットランドから移住してきたということで、「もう寒い自分の国には帰る気がしない」ということでした。“真冬でも9度くらいまでしか下がらないイビサの気候が好きで、もうマイナス20度になるようなグラスゴーには帰りたくない”とのこと。ではどういう1年を過ごすのか、というと、「5月から始まるシーズンインから、10月ごろまでの半年は一所懸命働き、冬のオフはだらだらとビールを飲みながらテレビを見て、たまにクラブに行って遊んで暮らす」ということ。冬になると殆どの店がクローズしてしまうイビサの習慣らしく、なんて素晴しい生活なんだ!思わず、貯金はどうなるんだろう、とか日本人的発想にもなってしまいますが、イビサはそれが許されるところなのです。5月はまだウォーミングアップの時期ということで、「これから忙しくなるよ」と言って笑っていました。
 ちなみに島に来る観光客はやはりイギリス人が多いのか?と訊くと、「最近はイタリア人が多い」と言っていました。ただし、「イタリア人にはスリ(置き引き)も多くて、よくない」と教えてくれました。ハイシーズンは地元人による犯罪よりも、他から来る観光客による犯罪に注意というところでしょうか。

 太陽と海と、緩い時間とオンとオフ。暮らすことは叶わないかもしれないけど、再び訪れることは必ずかなえることができる。イビサは必ずまた来よう、何度も行こう、と思える島でした。

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