イビサ旅行の基本知識〜レンタカーと車運転の基礎知識

ここでは、イビサ旅行に欠かせないレンタカー情報を記載します。

予約について
まず、イビサで車を借りる場合は、必ず出発前にネットで予約を入れておいてください。イビサ空港のレンタカー会社のカウンターは、基本的に予約済みの車を手配するだけなので、予約が無い人はかなり時間がかかります。また、A/T(オートマ)車は非常に台数が少ないので、当日飛び込みではまず借りることが出来ません。A/T車希望なら、遅くとも旅行の2〜3ヶ月前には予約しておいた方が良いでしょう。

レンタカー会社
イビサのレンタカー会社には、大きく分けて「世界的大手」「イビサローカル」の2つのカテゴリーがあります。ザックリ言って、ある程度お金を払ってでもスムーズに行きたい方は大手の会社を、面倒を我慢してでもお金を節約したい方はイビサローカルの会社を選ばれると良いと思います。

■世界的大手のレンタカー会社
AVIS, Hertz, Europcarの3社です。
大手だけに車種も豊富で、AVISとHertzなら日本語のサイトからも予約可能です。また、この3社は、空港ターミナル内にオフィスを持っており、係員もたくさん常駐しているため、手続きが非常にラクなのも利点です。
ただ、当然ながらイビサローカルの会社に比べて料金が高めです。

AVIS
http://www.avis.com/

Hertz
http://www.hertz.com/

Europcar
http://www.europcar.com/

空港内のEuropcarのカウンター


■イビサ(スペイン)ローカルのレンタカー会社
イビサローカルの会社は、大手より料金が安いのが魅力です。A/T車もあり、ネットから英語で申し込みが出来ます。
ただ、事務所が空港から少し離れたところにあるため、空港〜事務所までシャトルバスに乗せてもらわなければならない点が面倒です。また、いずれも小さな会社なので、係員の数が非常に少なく、待ち時間が長くなる傾向にあるのも難点です。

また、検索エンジンで"ibiza rent a car"とか検索すると、レンタカー会社の名前がズラッと表示されますが、ほとんどの会社はただの代理店で、ほとんどの場合、最終的には下記のいずれか4社で借りることになります。
そういうサイトを使ったほうが安いのか、直接予約した方が安いのかは誰も正確に検証していないのでわからないのですが、常識的に考えて、代理店の方が安いというのはあまり有り得ないような気がします。
ちなみに、管理人ますだは下記Centauro、シトラスはEuropcarかCentauroを常に使ってます。

Centauro
http://www.centauro.net/

Motoluis
http://www.motoluis.com/

Hiperrentacar
http://www.hiperrentacar.com/

National Rentacar
http://www.atesa.es/

Hiper Rentacarのオフィス(空港から車で5分)


A/T(オートマ)車
ヨーロッパではM/T(マニュアル)車が主流であり、A/T(オートマ)車は圧倒的に少数派です。よって、レンタカー屋でも、保有しているのはほとんどがM/T車になります。
全ての会社が、一応A/T車を保有してはいるものの、数が非常に少ないので、もしオートマじゃなきゃ運転できない!という方は、必ず早い時期(遅くとも2ヶ月前まで)に申し込むようにしておきましょう。
A/Tはヨーロッパでは特殊な車なので、上記のレンタカー会社のサイトでも「SMALL」「COMPACT」「MEDIUM-SIZE」などと並列のカテゴリーで「AUTOMATIC」と表示されています。そのカテゴリー以外を選ぶと必ずM/T車になってしまうのでご注意ください。

ちなみに、イビサ島内は、日本の都会よりは運転しやすいと思いますが、ロータリー式の交差点や過密な縦列駐車など、日本と異なる点も多いです。よって、日本でM/T車に乗りなれていない方が、イビサでM/T車を運転するのはかなりリスキーだと思います。日本でA/T車に乗っているのであれば、できるだけA/T車を借りるようにしましょう。

オートマをリクエストするとよく出てくる、Seat社の「IBIZA」

駐車場
まず、イビサタウン、サン・アントニ、サンタ・エウラリアの街中では路駐厳禁です!
その辺に停めてあるように思える車は、全て住民用駐車許可証を持っている車か、ごく短時間の駐車の車です。特に夏場は警察が頻繁に駐禁取締りをやってますので、そういう車に騙されないで、ちゃんと駐車場/駐車スペースに停めるようにした方がよいでしょう。

逆に、他の町/村では特に厳しくありませんので、適当な場所に停めてください。ただ、田舎であっても、幹線道路/大きな道路沿いに路駐していると駐禁を取られてしまうので注意しましょう。

イビサタウンの駐車場
図で簡単に説明しておきます。

IBIZA_PARKING.JPG - 40,479BYTES

右下が旧市街=繁華街で、上がパチャやエル・ディビノ方向になります。

空港やサン・アントニから来た場合、通常は画面左下のCalle Espana(エスパーニャ通り)という2〜4車線の大通りからイビサタウンに入ります。その道をまっすぐ行くと、まずVara de Rey広場という広場の周囲に、パーキングエリアがあります。ここは常に満車状態なのですが、もし空きがあるなら即座に停めてしまいましょう。
このパーキングは一番繁華街に近いので、ここに停められるとめちゃくちゃ便利がいいです。ただ、ここは短時間の駐車がメインなので、半日以上とか長時間停めるのなら、別の駐車場を利用した方がいいかもしれません。

駐車方法は、日本のパーキングエリアと同じです。広場の真ん中にある機械にコインを投入して、出てきたステッカーを車の中に貼っておけばOKです。頻繁に警察が見て回ってるので、短時間で無い限り、ステッカーを買って貼ることをお勧めします。

さて、ここが空いていなければ、そのまま広場をスルーして左折し、その道を海(フェリーターミナル)に沿ってまっすぐ走ります。すると、バーガーキングを超えてすぐのあたりに、左折するすごく細い道があります。そこが、上の図にある「広い駐車場」への入り口です。この入り口には、「P」と書かれた青い看板がありますが、看板も小さく、道も狭いので、本当に見過ごしやすいです。もっとも、ここを行き過ぎても、先にロータリー(円状の交差点)がありますので、グルッと回って戻ってこれます。
この駐車場は、本当に広いです。よほどのことが無い限り、ここが空いていないということはないので、普通の人はここに入れてしまいましょう。何時間/何日停めても無料なので、安心して停められます。

なお、中には係員を装ったホームレスがいますが、ただのホームレスなので、別に相手にする必要はありません。必ずチップを要求してきますが、別に世話になっていないのなら、相手にする必要はありません。逆に、もしバックの時後方確認をしてくれたり、道案内してくれたなら、50セント程度の小銭を適当にあげて下さい。

サン・アントニの駐車場
サン・アントニの駐車場は、以下のような感じです。

SANTANTONI_PARKING.JPG - 39,285BYTES

基本的に、サン・アントニには無料の駐車スペースが非常に少ないです。特に、駐車しやすいスペースとなると、画面左下の2箇所くらいしかありません。

まず、イビタタウンなど他の町からは、通常、画面右下の大通りを通って市街地に入ることになります。まずは、海沿いの道をそのまままっすぐ走って、突き当たり近くまで行って下さい。この海沿いの道では、ガシガシ歩行者が飛び出してきますので、前後左右確認はくれぐれも慎重に行ってください。
で、突き当たり近く、つまりバスターミナル付近に来ると、左側に駐車スペースがあります。ただ、ここが空いていることはまずありません。空いていたら、すぐに停めてしまいましょう。

そして、突き当たりまで行くと、20台ほど停められる駐車場があります。ここは、カフェ・デル・マルにも近く、非常に便利がよいのですが、ここもまたかなり混んでいます。みんなが集まるサンセット前などには、ずらっと駐車待ちの列ができますので、ここに停めるつもりなら、早い時間帯に行った方がよいでしょう。ちなみに、サンセット前に駐車待ちを始めても、当然サンセットが終わるまで車が出て行くはずもないので、ほぼ無駄骨に終わります。気をつけて下さい。

この2つに停められなければ、サン・アントニの街中にいくつか有料のパーキングがありますので、そのどこかに停めましょう。場所は、道路地図や観光案内所でくれる地図に載っています。

また、パーキング情報はD'alt Vilaさんの"Ibiza Club Tips vol.7"にも掲載されているので、そちらもご覧下さい。

道路事情
2006年から始まった空港〜イビサタウン〜サン・アントニ間の高速道路工事も2008年までにほぼ終了し、以前とは比較にならないほど走りやすくなりました。イビサタウン、サン・アントニの町のそばでは相変わらず渋滞がありますが、それ以外の大部分は渋滞もなく快適です。
この道路では、以前よりスピードが出しやすくなっていますが、原付も多く、スピード違反、飲酒運転の取締りも頻繁にやっていることから、日本同様安全運転を心がけてください。制限時速は100km/hか120km/hです。守ってない車も多いですが、多分イギリスの田舎から来てテンションが上がっているバカです。気にせず法定速度を守りましょう。
なお、料金は全区間無料です。

一方、イビサ〜サンタ・エウラリア間の道路については特に何も改良工事が行われていないため、相変わらずよく渋滞しています。サンタ・エウラリア方面に宿を取られる方は、時間を余分に計算しておくことをお勧めします。

イビサタウン、サン・アントニの町中については、深夜〜早朝以外は大体いつも渋滞しています。歩行者の飛び出し、酔っ払いも多いことから、人身事故にならないよう本当に気をつけてください。

飲酒運転
文字通り「厳禁」です。法律で厳しく罰せられます。
昔は基準が緩かったのでその名残か、はたまた「スペイン」という緩いイメージから勝手に思い込んでいるのか、未だに「スペインは少しの飲酒なら運転しても大丈夫」なんていう人がいますが、現在は法律が変わって非常に厳しくなっています。疑問なら日本のスペイン大使館に問い合わせてみてください。
飲酒運転の基準は日本とほぼ同様です。つまり、ビール1杯程度でも検挙されます。

イビサでも、深夜〜朝にかけて頻繁に飲酒検問が行われているので、イビサで夜遊びする場合、運転手は絶対に酒を飲まないようにしましょう。特にクラブから幹線に繋がる道で、検問が頻繁に行われています。クラブでテンションが上がって酒を飲んでしまったら、車を置いてタクシーやバスで帰るようにしましょう。クラブに行って、お酒を飲まないである程度のテンションで楽しむのか、外国で警察に捕まってテンションを大幅に下げるのか、どちらが楽しい思い出になるのかは自明の理です。

ヨーロッパ特有のルール
ヨーロッパには、いくつか日本と異なる道路ルールがありますので、主なものを紹介しておきます。

■右側優先
信号のない交差点では、通常どちらが優先するか道路に印が記入されている(停止する側には破線)のですが、小さい道だとどちらが優先が記入されていない場合があります。その場合は、必ず右側から来る車が優先になります。そういうところだと、右側から来る車は、左側を全く見ずにノーブレーキで突っ込んできますので、十分気をつけてください。
基本的に
「何も標識、サインが無ければ右側優先」
と覚えておけば良いと思います。

■ロータリーの交差点(ロトンダ)
日本人ドライバーが最も慣れにくい、円形の交差点です。スペイン語で「ロトンダ」、英語で「ラウンド・アバウト」、フランス語で「ロン・ポワン」と言います。
信号を作るまでも無いが割と交通量がある、という交差点は、ヨーロッパでは全てこの円形交差点になっています。これはこれで、対向車がないときにまでイチイチ停車する必要が無く非常に便利なのですが、交通量が多い時には、慣れないと円に入るタイミングが分からず、後ろからクラクションを鳴らされてしまうこともしばしばです。

このロトンダについては、ルールはたったの2つです。
「既に円の中に入っている車が優先」
「次の出口から出る、という時に右ウィンカーを出す」


慣れればすごく簡単です。

なので、円の中に進入する時には、既に入っている(=こっちに向かってくる)車を見て、右ウィンカーが出ていたならその車は出て行く車なので、自分は即進入です。逆に、右ウィンカーが出ていなければ(もしくは左ウィンカーが出ていたら)こっちに向かってくるということなので、停止です。ちなみに、たまに「右ウィンカーを出しながら円から出ない」というトリッキーな奴もいるので、十分注意が必要です。
最初のうちは、とりあえず円の中に入る練習をしてください。円の中に入ってしまえば、出るまでずっと自分が優先なので、何周しても問題ありません。

空港〜イビサタウンの間にあるロトンダ↓

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